多度大社流鏑馬祭 その2

多度大社流鏑馬は参道に馬場を社殿前広場へ向かって設え執行されます。

多度2004一尺八寸角の的板
▲流鏑馬は一尺八寸角の杉板の的を使用する

通常、流鏑馬は百三十八間(約251メートル)の馬場に百二十間(約218メートル)の埒(馬場の柵)を築き、埒の間に幅四尺(約1.2メートル)のさぐり(さくり)を掘って砂を厚く敷きます。この、長さ218メートル×幅1.2メートルの中を馬が約15秒ほどで駆け抜けます。
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多度大社流鏑馬祭

多度2004馬場入の儀
▲馬場入の儀:社殿から馬場元へ向かう

多度大社(三重県多度町)の流鏑馬祭へ行ってきました。この行事は古くからあった神事を平成3年に復活させたもので、毎年、新嘗祭(11月23日勤労感謝の日)に執行されますが、正式には多度大社の神事ではなくお祭り(多度町の観光行事)ですね。
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6-17 竹林七道の順序について

私は以前に竹林流の射法七道の順序について、懸橋の巻6-3に「引き分けを返して打ち起こす」という文章を書きましたが、尾州竹林流の星野勘左衛門(魚住先生は星野系)の注釈はまったく異なっておりますので、こちらの解釈に改めたいと思います。
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12-16 竹林射法七道のあとがき

小林先生の「序文」は格調高いものでしたが、「あとがき」も素晴らしいので、現代風に解釈して紹介します。
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10-10 わがままなる弓道

現代の弓道では標準の射法、射形、作法を追求することから、一つの理想を追い求める傾向があるように思われますが、竹林流の教えでは三重十文字とか五重十文字など、曲尺、規矩など基本的な標準はありますが画一的な理想の射法はありません。その点では多様性を認める射法であります。
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9-12 続・鸚鵡の離れ

竹林流の離れの奥義に、鸚鵡(おうむ)の離れ、四部(紫部:しべ)の離れ、雨露利(うろり)の離れがありいずれも離れの終局の極意であることは以前に書きました。
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12-15 竹林射法七道の序文

昭和6年頃の同志社大学弓道部師範の故小林冶道先生の「竹林射法七道」については以前に書きましたが、その序文がすばらしいので、現代風に訳してみたいと思います。
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1-20 弓矢を取ること審固なりの審固とは

礼記射義に「弓矢を取ること審固なり」という言葉がありますが、なかなか意味深長で難しい言葉です。相変わらず独断専行で我流の解釈をしてみたいと思います。
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5-18 会 -抱え-

竹林流の「四巻の書」は竹林坊の原作を2代目貞次が改定・編集したものです。

四巻之書 初勘之巻 七道 六、会
一に一文字、恵休善力一大事の口伝也。
二に十文字、此十文字は惣体にも口伝在之、詰の十文字共云儀なり。
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4-23 角見を効かすとは

押手の角見をどうしたら効かせられるか、一生懸命に押しているが、効きません。私も同じ気持ちで長い間やってきました。
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小笠原流 流鏑馬

小笠原流 流鏑馬 | 小笠原流が各地の神社で奉仕する流鏑馬を網羅した写真集。各地それぞれの行事の特徴や装束が美しい写真で解説される。観覧者が通常見ることのない稽古の様子や小笠原流の歴史についても書かれており読み物としても興味深い。数百年の時を経て継承されてきた古流の現在を記録し後世に残すという意味で資料としての価値は高い。

小笠原流弓と礼のこころ

小笠原流弓と礼のこころ | 小笠原流宗家(弓馬術礼法小笠原教場三十一世小笠原清忠)著。一子相伝800年の小笠原流の歴史や稽古法などについては40年程前に先代宗家の著した書があるが、本書では加えて武家社会終焉以来の「家業を生業とせず」という家訓を守ること、そしてこの平成の世で礼法のみならず弓馬術の流儀を守ることへの矜恃が綴られる。

弓の道 正法流入門―武道としての弓道技術教本

弓の道 正法流入門―武道としての弓道技術教本 | のうあん先生こと正法流吉田能安先生の教えを門人達が記録した書籍。のうあん先生は古流出身ではないが、古流を深く研究した上で現代正面射法を極めた人といえる。射法についての解説はもちろんのこと、伝説の兜射貫きや裏芸といわれる管矢についての記述も読み応えがある。

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