5-22 妻手にも脈所がある
「脈所」という言葉は、医者が手首の脈を診て病気を見抜くことから、物事の肝心なポイントを掴むことと思います。弓道では「剛弱所(ごうじゃくどころ)」という言葉があり、弓手(剛)の働きのポイントは手首の脈所の微妙な効かせ方にあると云われています。本来ならば「剛脈所」と云うべきですが、伝書に「押手を上(下)に過ぎれば上(下)に弱り、前(後)に過ぎれば前(後)に弱る」と言う言葉があり、語呂合わせから「剛弱」と呼ばれたと思われます。
櫻井 孝 | 2008/11/26 水 18:11 | comments (0)
| -