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日本武道全集

日本武道全集
▲日本武道全集

古武術を学ぶの稿で「近代になっても小笠原流では教授されたことを文章にして公開することはありませんでした」と書きましたが「そんなことはないよ」と兄弟子が書籍を紹介してくれました。
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小笠原家弓法書

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▲小笠原家弓法書

日本武道全集以外にも一般に公開された小笠原流弓術の伝書がありました。昭和50年11月28日発行の「小笠原家弓法書」です。これも先代宗家(弓馬術礼法小笠原教場30世宗家小笠原清信)の筆によります。和綴じの書籍で弓法篇と射礼篇の2冊組になっています。古書店では見かけないので、残念ながら入手はかなり難しいと思われます。
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引目籐

読者から以下のような疑問が寄せられました。

現在の一般に市販される竹弓には、5か所の籐を巻いていますが、握りの下のものを『蟇目叩籐』で、矢摺籐の上は『匂籐』と理解しています。この『蟇目叩籐』は、この部分で、蟇目のそくりの中に入った砂をコンコンと叩いて落とす、そのあたりの籐であるためにこの名称がついた、と読んだことがあります。
しかし、本多利實翁の口述の記録の中に、「矢摺籐の上に巻くものを蟇目叩籐という。これは、馬上で矢を手挟んだ時に、ちょうど蟇目鏑矢がこのあたりとぶつかって、カタカタと音が鳴って弓を叩くので、蟇目叩籐という。」という記載を見つけました。

蟇目叩籐とは握りの下に巻くものなのか、それとも矢摺籐の上に巻くものなのか。果たしてどちらなのでしょうか。

国会図書館デジタル化資料「弓道講義」
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