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1 日置流竹林派とは

竹林院
▲竹林院

日置流竹林派について、弓道四方山話の櫻井氏は以下のように解説しています。
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2 石堂竹林坊如成の寺?

竹林院弓道場
▲竹林に囲まれた射場。

奈良の松岡先生から「吉野に竹林院という寺があり、その寺の僧侶竹林坊が竹林派を立てたという言い伝えがある」という情報を櫻井氏が入手したので、平成16年3月6日に竹林院を訪問することになりました。
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3 まずは弓の稽古

竹林院弓道場での稽古

なにはともあれ、まずは弓の稽古です。射場は、太閤秀吉の命により千利休が作り上げた大和三庭園のひとつ「群芳園」を通り抜け、崖っぷちの急斜面を下ったところにあります。この斜面の足下はかなり悪く、薄暗くなったら谷底に転げ落ちそうです。
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4 手に余る強弓

竹林院霊弓
▲手に余る強弓

稽古後は竹林院の長老である院主に寺の由来(下記竹林院群芳園縁起抄参照)を伺いました。長老のご厚意で、院に所蔵されている古い弓書や弓なども手にとって拝見することができました。特に弓は分(厚み)が1寸を軽く超え、手幅もやはり1寸以上ある強弓で、実に圧巻でした。
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5 竹林院群芳園縁起抄

竹林院群芳園
▲雪の群芳園

聖徳太子が吉野山へ来られた時、一宇の精舎を建て椿山寺と称する。其后天武天皇は専ら御願施物を寄せらる。源義経が逃げて来たとき頼朝より追討の書が当院に送られてきた。南北朝の対立後、後小松天皇の勅命により竹林院と改称される。
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