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4-28 中四角の手の裏(内)について

1.中四角の手の裏


私は竹林流の「中四角の手の裏」と云うのは、中央で中押しとする基本の手の裏であり、教本などで云う「三隅の手の内」と殆ど同じと考えています。

手の裏を整える時、まず弓の外竹の左角に天文筋の上端(人差し指の付け根)と下端(小指の付け根)を当て、内竹の左角に龍(虎)の口(人差し指と親指で作る股)の右角(角見)を当て、親指の横腹を内竹(握り革)に馴れ付けて水平に伸ばし、掌の中央に窪みを付けるようにして、小指を親指の付け根に近づけて握り、次いで薬指、中指は小指に揃えるように親指との間に詰めて、柔らかく握り、人差し指は第三指(指先から三番目)をやや上に持ち上げるように張ります。
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