11-19 弓道の概略史

1)古代の弓
・日本の弓は、「魏志倭人伝」「上長下短の木弓、竹矢に、骨又は鉄の鏃を用いる」と云う記述があります。三世紀ころの時代ですが、現代と同様な長弓が用いられていたことが判ります。中国大陸の弓は上下対称の短弓であるので、珍しいという印象をもったと思います。
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2-19 力の働かせ方と骨相筋道について

弓道における力の働かせ方について、一般的に「手の力、腕の力、肘の力、肩の力」と呼ぶことが多いです。例えば「手首の力や腕の力を抜いて、肘の力を働かせなさい」というふうに使われます。しかし、この表現は間違いであると思います。
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12-21 「礼記射義」の解説

これまでにも、同志社大学弓道部の古い師範である小林治道の「竹林射法七道」(昭和6年出版)については文の巻(12−13、15、16)に紹介しましたが、その本の巻末に「礼記射義篇抄解」があり、実に味わいのある文章なので、その趣旨を現代風に訳してみます。
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12-20 手の内における指の呼び方

竹林流の「四巻の書」における馬手(懸け)の指の呼び方、「恵休善力」について、尾州竹林の星野勘左衛門系と紀州竹林の瓦林成直系(本多流の本書)の伝書に解釈に違いがあるので、少々マニアックな事柄ですが、少し我流の解説を行いたく思います。

弓手の手の内については父の巻に、馬手の手の内については母の巻に種々のことを書きましたので、具体的な事柄についてはそちらを参照ください。
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ユガケ改造二題

同門の先輩お二人からユガケの改造を依頼されました。

改造を終えたK木先輩の諸ガケ
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8-22 「会者定離」とは

「射法八節」における「会」、「離れ」とは、竹林流の流祖・竹林坊如成が僧籍であったため、その弓道書(四巻の書)に仏教用語の「会者定離」から名付け用いた言葉で、それが日本弓道連盟の「弓道教本」に継承されたものです。

「会者定離」とは平家物語の冒頭の名文句に「祇園精舎の鐘の音は諸行無常の響きあり、沙羅双樹の花の色は生者必衰の理を表す」とあるように、輪廻を示した言葉であり、命あるものは必ず滅し、「会するものは必ず別れる」という仏教理念から来ています。
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引目籐

読者から以下のような疑問が寄せられました。

現在の一般に市販される竹弓には、5か所の籐を巻いていますが、握りの下のものを『蟇目叩籐』で、矢摺籐の上は『匂籐』と理解しています。この『蟇目叩籐』は、この部分で、蟇目のそくりの中に入った砂をコンコンと叩いて落とす、そのあたりの籐であるためにこの名称がついた、と読んだことがあります。
しかし、本多利實翁の口述の記録の中に、「矢摺籐の上に巻くものを蟇目叩籐という。これは、馬上で矢を手挟んだ時に、ちょうど蟇目鏑矢がこのあたりとぶつかって、カタカタと音が鳴って弓を叩くので、蟇目叩籐という。」という記載を見つけました。

蟇目叩籐とは握りの下に巻くものなのか、それとも矢摺籐の上に巻くものなのか。果たしてどちらなのでしょうか。

国会図書館デジタル化資料「弓道講義」
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7-30 会の弓道教歌

「よく引いて 引くな抱えよ 保たずと 離れは弓に 知らせぬぞよき」

これは、竹林流弓術書「四巻の書」に竹林坊如成が詠んだ弓道教歌であり、なかなか難解な歌であるが、味わい深いものがあるので、我流の解釈をしてみたいと思います。
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6-19 引き分けの弓道教歌

 射法に従い、程よく骨相筋道に嵌めて、引き収めたいと思っていますが、大三から引き分けに移りゆくとき、何となく手がかりが無くなって、頼りない気分になることがあります。そんなとき、どうしたら正直に(正しく真っ直ぐに)引き納められるのだろうかと思います。

 古書から、引き分けに関する弓道教歌を見つけたので、我流の解釈をしてみたいと思います。
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手袋考4

画像は自作諸ガケ(堅帽子)です。

諸ガケ2
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小笠原流 流鏑馬

小笠原流 流鏑馬 | 小笠原流が各地の神社で奉仕する流鏑馬を網羅した写真集。各地それぞれの行事の特徴や装束が美しい写真で解説される。観覧者が通常見ることのない稽古の様子や小笠原流の歴史についても書かれており読み物としても興味深い。数百年の時を経て継承されてきた古流の現在を記録し後世に残すという意味で資料としての価値は高い。

小笠原流弓と礼のこころ

小笠原流弓と礼のこころ | 小笠原流宗家(弓馬術礼法小笠原教場三十一世小笠原清忠)著。一子相伝800年の小笠原流の歴史や稽古法などについては40年程前に先代宗家の著した書があるが、本書では加えて武家社会終焉以来の「家業を生業とせず」という家訓を守ること、そしてこの平成の世で礼法のみならず弓馬術の流儀を守ることへの矜恃が綴られる。

弓の道 正法流入門―武道としての弓道技術教本

弓の道 正法流入門―武道としての弓道技術教本 | のうあん先生こと正法流吉田能安先生の教えを門人達が記録した書籍。のうあん先生は古流出身ではないが、古流を深く研究した上で現代正面射法を極めた人といえる。射法についての解説はもちろんのこと、伝説の兜射貫きや裏芸といわれる管矢についての記述も読み応えがある。

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