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3-12 2本のレール

弓道の話の中にゴルフの話を持ち込むと不謹慎だ、2足のわらじで真剣味が無いと叱られそうです。ゴルフ雑誌に、カリーウエブがアマチュアの人は目標に真っ直ぐ構えたつもりでも、殆どが目標の右を向いていると書いていました。そしてこの時2本の平行なレールをイメージするとわかりやすいと教えていました。ゴルフの場合には球の目標ラインと自分のスタンスの目標ラインは約60cmくらい離れていますので、目で自分のスタンスを真っ直ぐ向けると三角形の関係となり、右を向いてしまう理屈です。
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3-13 上腕三頭筋のトレーニング

弓道の引き分けにおける最も主たる筋肉は上腕三頭筋といわれていますが、ちょっと判りにくいですね。これは両腕の裏側で下側に垂れ下がる筋肉であり、普段の生活ではあまり存在感のないものです。二の腕が脹れているというと女性にはあまり好まれない筋肉かも知れません。
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3-14 自分で理解すること

弓道の修行においては、自分で自分の射を理解してどの方向に進めるかを判断することが大切と思います。いつまでも先生に一から十まで教えてもらう態度では、結局自分の弓の考えが確立せず、自立できないのです。
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3-15 頭もちは開き戸に似ている

頭もち(物見)は最も単純なことであるのに、なかなかきちっとできないものです。
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3-16 素引き練習

家で素引き練習をする時、私は懸けをつけて的前と同様に弦枕に弦をかけて素引きをしています。懸けをつけないと指が痛くなって引けませんし、懸け口を同じようにしないと練習にはなりません。
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4-1 押し手と勝手

右手、左手のことを弓道用語ではいろいろな名前で呼んでいます。私の知っている呼び方をあげます。
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4-2 鉄砲と望遠写真と押手

鉄砲で撃つとき(やったことはないが)左手は銃をがっしりと支え、銃身を右肩で抑え、右手は指先に力を入れないようにそろりと引き金を操作するはずです。また、一眼レフの望遠写真もやったことはありませんが、左手でレンズをしっかりと支え、右手はシャッターに軽く触れるようにしないと、ピンぼけ写真となってしまいます。
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4-3 弓手は天秤の支点と同じ

押手はちょうど天秤の支点のようなものと思います。洋弓では弓の薀蓄で述べたように、上下が対称であり、また矢が中心を通るように弓の幅を半分に切り込んでありますので、まさしく天秤の支点のように親指と人差指の股で線で支え、指を握らないようです。線で支えることで、微妙なバランスの狂いを感じ、調整するためと思います。
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4-4 押手の手の内

弓道の理想はいつも中庸であり、手の内には上下左右と中央の五品があります。
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4-5 吾加(五箇)の手の内

前回手の内の五癖について書きましたが、今日は竹林派の奥義から吾加(五箇)の手の内について、我流の解説をします。押手の手の内には5つの秘伝があり、単に5つ有るという意味と、我が力を加える合えるべきべきものとして「鵜の首」「鸞、卵(らん)中」「三毒」「骨法陸」「呼立り(ああたったり)」の5つがあります。
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小笠原流 流鏑馬

小笠原流 流鏑馬 | 小笠原流が各地の神社で奉仕する流鏑馬を網羅した写真集。各地それぞれの行事の特徴や装束が美しい写真で解説される。観覧者が通常見ることのない稽古の様子や小笠原流の歴史についても書かれており読み物としても興味深い。数百年の時を経て継承されてきた古流の現在を記録し後世に残すという意味で資料としての価値は高い。

小笠原流弓と礼のこころ

小笠原流弓と礼のこころ | 小笠原流宗家(弓馬術礼法小笠原教場三十一世小笠原清忠)著。一子相伝800年の小笠原流の歴史や稽古法などについては40年程前に先代宗家の著した書があるが、本書では加えて武家社会終焉以来の「家業を生業とせず」という家訓を守ること、そしてこの平成の世で礼法のみならず弓馬術の流儀を守ることへの矜恃が綴られる。

弓の道 正法流入門―武道としての弓道技術教本

弓の道 正法流入門―武道としての弓道技術教本 | のうあん先生こと正法流吉田能安先生の教えを門人達が記録した書籍。のうあん先生は古流出身ではないが、古流を深く研究した上で現代正面射法を極めた人といえる。射法についての解説はもちろんのこと、伝説の兜射貫きや裏芸といわれる管矢についての記述も読み応えがある。

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