3-14 自分で理解すること
射法訓の前文に、「弓道の修行は、動揺常なき心身を持って、押し引き自在の活力を有する弓箭(きゅうせん:弓矢)を使用し、静止不動の的を射貫くにあり。」と言うように、自己の考え、体をどう操るかが問題です。
ただし、初心者の段階では先生の言うことも聞かず勝手気ままに練習すると、悪い癖が身に付いてしまってどうにもならなくなってしまいます。したがって、初心者の間は自分の射法が決っていないので、先輩の指導を受けながら、自分の頭で考え自分の射がどうなっているかを理解しようとする心がポイントです。
これが進むと、自分は何をチェックして練習するかがわかってきます。弓道を長く続けるポイントは自分のチェックポイントを持っているかどうかに有ります。
そういう意味で、毎日先生に手取り、足取り教えてもらうより、時々教えてもらって、あとは自分で考えて見つけるほうが高いレベルに早く到達できるようになると思います。
櫻井 孝 | 2001/09/03 月 00:00 | comments (0)
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