一寸まじめに射の改造を考えています。
櫻井 孝 | 2001/09/03 月 00:00 |
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悪癖の治療は、何の基準、規矩から狂っているか、その根本原因を突き止めなければ、処方箋が出せないし、これを誤ると、指導される射手は悪癖がこじれてさらに難しくなり、かえってひどいスランプに陥ってしまいます。指導する人はその問題点の原因を的確に把握できなければ、指導すべきではありません。
櫻井 孝 | 2001/09/03 月 00:00 |
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古い時代の弓道は神道流、日本流(やまとりゅう)、逸見流があり、鎌倉時代に源氏の武田流、小笠原流がでました。小笠原家は足利将軍家、徳川将軍家の弓馬の指南役として、武術と礼法を教える文武両道の家柄であり、古い射法ながらとくに射礼の面から現代弓道においても指導的な役割を担っています。
櫻井 孝 | 2001/09/03 月 00:00 |
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日本弓道連盟の標準とも言えるような本多流が、始めは日置流の一派であったという嘘のような本当の話です。言い換えると、正面打ち起しの本多流が実は斜面打ち起しの日置流であったということです。
櫻井 孝 | 2001/09/03 月 00:00 |
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私の学んだ流派は尾州竹林流と言います。江戸時代の初めに僧籍である石堂竹林坊如成が四巻の書(一遍の射)を伝えて、日置流竹林派と呼ばれました。
櫻井 孝 | 2001/09/03 月 00:00 |
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三十三間堂の通し矢は、鉄砲の出現で武器として意味を失った弓道が、武士道の名誉を賭けて魂と肉体の限界を競うことで、弓道史の中で燦然と光り輝くイベントでした。三十三間堂は京都の国宝のお堂で、正面には階段などがあり入り組んでいますが、お堂の裏側は縁側が回廊となっており、障害物なく長さ66間の一直線になっています。
櫻井 孝 | 2001/09/03 月 00:00 |
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弓道の射法を科学的に追求していく時、現代の弓道書よりも、意外にも昔の(江戸時代)の極意書の方が論理的に考えているのに驚かされます。
櫻井 孝 | 2001/09/03 月 00:00 |
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和服を着てみると、夏は暑いし、冬は寒いし、運動には適さないし、なんと不便なものを日本人は着ていたのかなと思うとき、ふと日本人は素材の良さを高度に追求する民族だなと思いました。
櫻井 孝 | 2001/09/03 月 00:00 |
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「我は大日如来なりと思うべし」
「如何程も強きを好め押す力、引くに心のありと思えよ」
「ただ伸びて緩まざること」
「よく引いて曳くな抱えよ保たずと、離れを弓に知らせぬぞよき」
「鉄石相克して火いずること急なり」
「朝嵐 身にはしむなり 松風の 目には見えねど 音は涼しき」
という実に美しい歌を竹林派の伝書に見つけました。
櫻井 孝 | 2001/09/03 月 00:00 |
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四方山話も相当になりましたので理論ばかり先行していますが、体のほうが付いてくるの?と云われそうな按配です。また、相当勉強しているようにみえますが、先日体配のことで教本には何と書いてありますかと諮問されて返事に窮しました。これまで弓道教本の第1巻は数回拾い読みした程度でしたので、一寸真面目になって読んでみました。そこで、序文がすごく格調高く、弓道の理念、真髄を伝えようとしており、石岡先生の「弓道の新研究」の科学的に、合理的に研究しているイメージが感じられます。
櫻井 孝 | 2001/09/03 月 00:00 |
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