home >  弓道四方山話 > 巻の壱 「天の巻」

1-21 心の騒静は七情を去って寝々子法師に至れ

寝々子法師の話は、天の巻1-18に書きましたが、弓道には激情が妨げになることが、中学集という竹林流の伝書にありましたので、現代風に書いてみます。
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1-22 「中学集」という書物

「中学集」という書物があります。これは中学生の詩集や卒業文集などではありません。竹林流の流祖竹林坊如成が二代目の石堂竹林貞次に伝え、代々石堂竹林家に伝えられた秘伝の奥義書です。
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1-23 仏教の聖なる山

仏教における聖なる山は須弥山と呼ばれ、世界の中心に聳える伝説の山であり、蓬莱山とも云われます。
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1-24 「四巻の書」序文 円覚経について

竹林坊肖像

先日昔の仲間と久しぶりに練習をし、弓道談義となった時、「四巻の書」は難しいのでなかなか読めないとの意見を聞きました。
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1-25 骨法、あるいは骨相筋道について(其の一)〜正射とは、骨法の射とは〜

1.正射必中について


真面目に練習をしているのに射形も的中も安定しないのは、正射が出来ていないためと考えていませんか。
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1-26 骨法、あるいは骨相筋道について(其の二)〜十文字射法について〜

云うまでもなく日本弓道の原点であり、射法・射技の基本体型として、「縦横十文字」、「三重十文字」、「五重十文字」と三つの類似した言葉があるので、少し註釈します。
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1-27 骨法、あるいは骨相筋道について(其の三)〜自分の体を意のままに操ること〜

普段の生活では自分の体を自由に動かすことは至極簡単で当たり前のことですが、弓道では自分の体を意のままに操ることが意外に難しいことが問題です。
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1-28 礼記射義訓纂について

1.礼記射義についての疑問


弓道教本はもはや日本弓道の「聖書」であり、「礼記射義」「射法訓」は基本理念となっていますが、若い弓道人が背景や内容を理解せずに唱和しているように思います。
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1-29 射法訓全文の解説

1.弓道教本の射法訓について


「射法訓」は射法の基本理念といえますが、若い人が背景や内容を理解せずにお経のように唱和しているのではないかと思い、僭越ではありますが勇気を奮って、解説に挑戦します。
「射法訓」
 射法は弓を射ずして骨を射ること最も肝要なり。心を総体の中央に置き、而して弓手三分の二弦を推し、妻手三分の一弓を引き、而して心を納む是れ和合なり。
 然る後胸の中筋に従い、宜しく左右に分かるる如くこれを離つべし。書に曰く鉄石相剋して火の出ること急なり。即ち金体白色西半月の位なり。
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