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古武術を学ぶ

私の通った中学校は名古屋にある中高一貫の私学で、どの運動部も大抵は中学高校一体となったクラブでした。入部してから5年間(一応進学校だったので現役部員は高校2年生まで)ずっと同じ指導者について稽古できるというのは、どのクラブでも他校に比べて大きなアドバンテージでした。
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伝書や書籍を読むということ

日本武道全集の稿で紹介した射方全書は含蓄たっぷりで読み応えがありますが、秘伝の術が書かれているわけではありません。一般に誤解されやすいのですが、伝書は忍者が口にくわえている巻物のように、それを手にすればインスタントに秘術が使えるようになるようなものではないのです。
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弓術教場訓

小笠原教場では弓道場と言わず、弓術教場と言います。これは、道は教わるものではなく自分で歩くものであり、術はその道を歩くために習うものであるという理念によります。
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小笠原流の免許

宗家は教場で門人の指導に当たられますが、実際には全国に分布する門人が、本部ともいえる宗家の教場だけで稽古することは不可能です。そこで、宗家の許可を受けた者が指導に当たる支教場が設けられました。
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当流弓具の習い

紫紐二本継指(左)と全て共色(右)の諸ガケ
▲紫紐二本継指(左)と全て共色(右)の諸ガケ

弓術教場訓の稿で列記した小笠原流の免許は、それぞれ使用を許される弓具の名がつけられています。言い換えれば、ある段階の免許を受けると、それを表す弓具の使用を許されるのです。例えば、最高格の免許を受けた門人でなければ重籐弓を使うことは出来ません。儀式等でやむを得ず格下の門人が重籐弓を使用せねばならないときは、宗家より「当日限り重籐弓免許す」と申し渡された上で使用します。
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歩射免許訂正

多度2005若先生
▲若先生(宗家嫡男)平成17年11月23日多度流鏑馬まつり

今年も多度流鏑馬まつりへ騎射の見学に行ってきました。ということは前稿を書いてから一年近くも更新をお休みしていたことになります。まさに「三年寝太郎」の面目躍如といったところです。(自慢することではありませんが…)
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左肩骨折

左上腕骨大結節骨折.gif

2005年2月末に自分の不注意で左肩を骨折してしまって3ヶ月間稽古を休んでいました。私は2005年が本厄だったのですが、この骨折以外にも身辺で色々なことがあって、なるほど厄年とはこういうものかと改めて不養生を反省しています。
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骨折後2週間〜1ヶ月

大結節骨折転位.gif

その後2週間ほど大人しくしていたのですが、どうにも痛いのでセカンドオピニオンというか念のため国立名古屋病院(正確には独立行政法人国立病院機構名古屋医療センター)の整形外科を受診したところ骨折していると診断されました。思わず「ヒビじゃなくて骨折ですか?」と聞き返したのですが、ヒビというのは立派な骨折なんだそうです。
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骨折後2ヶ月〜3ヶ月

肩.gif

三菱病院に通院するようになって毎週レントゲンを撮りました。幸い骨折部のズレも拡大せず、医師からはここまでくれば余程大きな外力が加わらなければ骨がズレることはないだろうと言われました。骨折して2ヶ月です。少し安心しました。
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骨折後7ヶ月で完治

五十肩運動.gif

骨折後4ヶ月のレントゲンでは特に変化無しでしたが、医師からは積極的にリハビリをするようにと指示されました。確かにこの1ヶ月間は目立った回復の手応えがなかったので、騎射体操と素引きといった自己流のリハビリではなく、もう少し医学的な根拠のある体操なりストレッチなりをしなければならないのかもしれません。
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