home >  弓道四方山話 > 巻の拾弐 「文の巻」

12-1 日本の文化について

和服を着てみると、夏は暑いし、冬は寒いし、運動には適さないし、なんと不便なものを日本人は着ていたのかなと思うとき、ふと日本人は素材の良さを高度に追求する民族だなと思いました。
続きを読む>>

12-2 好きな云葉、朝嵐の歌

「我は大日如来なりと思うべし」
「如何程も強きを好め押す力、引くに心のありと思えよ」
「ただ伸びて緩まざること」
「よく引いて曳くな抱えよ保たずと、離れを弓に知らせぬぞよき」
「鉄石相克して火いずること急なり」
「朝嵐 身にはしむなり 松風の 目には見えねど 音は涼しき」
という実に美しい歌を竹林派の伝書に見つけました。
続きを読む>>

12-3 弓道教本の拾い読み

四方山話も相当になりましたので理論ばかり先行していますが、体のほうが付いてくるの?と云われそうな按配です。また、相当勉強しているようにみえますが、先日体配のことで教本には何と書いてありますかと諮問されて返事に窮しました。これまで弓道教本の第1巻は数回拾い読みした程度でしたので、一寸真面目になって読んでみました。そこで、序文がすごく格調高く、弓道の理念、真髄を伝えようとしており、石岡先生の「弓道の新研究」の科学的に、合理的に研究しているイメージが感じられます。
続きを読む>>

12-4 弓道書との出会い

弓道書との出会いについて、私は色々書いている割りには少ないですが、最近素晴らしい本にであったと思っています。
続きを読む>>

12-5 弓道の新研究

昭和40年頃に石岡先生の「弓道の新研究」を読んで、その科学的力学的アプローチに感銘を受けました。私の「弓の薀蓄」はその頃に刺激を受けて大学の「悟弓」に投稿したものの記憶をイントラネットに書き直したものです。
続きを読む>>

12-6 四巻の書・本書

「弓道四方山話」を書き始めてから、尾州竹林派の「四巻の書講義」、および{本書}をお借り出来ました。「四巻の書講義」は私の恩師である故魚住十段範士が「弓道」に竹林流の奥義を解説されたものです。
続きを読む>>

12-7 弓道三昧

松枝先生の「弓道三昧」は冒頭、私小説のようであり、人生、自分の生き様を明らかにすることで、弓人生にのめり込んでいる様子を克明に記録されており、迫力があります。また随筆でもあり、文体の格調が高く、文学的な香りがあります。
続きを読む>>

12-8 浦上先生、稲垣先生の本

1. 型の完成に向かって
浦上博子先生の「型の完成に向かって」と云う本を見つけました。この本は雑誌「弓道」に連載したものを単行本にしたもので、知る人ぞ知る有名な本でした。冒頭の写真は日置流の真髄が伝わってくる凄いものです。
続きを読む>>

12-9 現代弓道小事典は凄い

現代弓道小事典はM先生が道場に持ってこられたのをお借りして、流し読みをしました。この本も実にこだわりの書ですね。
続きを読む>>

12-10 克つための弓道

全日本選手権に3回優勝した村川さんの本です。

この本は弓に人生を懸けた男の本であり、24本の射詰めに象徴されるように、まさに的に克ち、己に克つとあるように力強い信念の書です。
続きを読む>>
記事カテゴリ
最近のコメント
recommend
小笠原流 流鏑馬

小笠原流 流鏑馬 | 小笠原流が各地の神社で奉仕する流鏑馬を網羅した写真集。各地それぞれの行事の特徴や装束が美しい写真で解説される。観覧者が通常見ることのない稽古の様子や小笠原流の歴史についても書かれており読み物としても興味深い。数百年の時を経て継承されてきた古流の現在を記録し後世に残すという意味で資料としての価値は高い。

小笠原流弓と礼のこころ

小笠原流弓と礼のこころ | 小笠原流宗家(弓馬術礼法小笠原教場三十一世小笠原清忠)著。一子相伝800年の小笠原流の歴史や稽古法などについては40年程前に先代宗家の著した書があるが、本書では加えて武家社会終焉以来の「家業を生業とせず」という家訓を守ること、そしてこの平成の世で礼法のみならず弓馬術の流儀を守ることへの矜恃が綴られる。

弓の道 正法流入門―武道としての弓道技術教本

弓の道 正法流入門―武道としての弓道技術教本 | のうあん先生こと正法流吉田能安先生の教えを門人達が記録した書籍。のうあん先生は古流出身ではないが、古流を深く研究した上で現代正面射法を極めた人といえる。射法についての解説はもちろんのこと、伝説の兜射貫きや裏芸といわれる管矢についての記述も読み応えがある。

著者プロフィール
過去の記事
others
東海弓道倶楽部