home >  弓道四方山話 > 巻の拾弐 「文の巻」

12-6 四巻の書・本書

「弓道四方山話」を書き始めてから、尾州竹林派の「四巻の書講義」、および{本書}をお借り出来ました。「四巻の書講義」は私の恩師である故魚住十段範士が「弓道」に竹林流の奥義を解説されたものです。

この書は、竹林派の祖である竹林坊如成が伝えた、昔の「免許皆伝の奥義書」であり、流派の後継者でなければ手に入れることが出来ない書物であり、大変貴重なものです。

この奥義書(伝書とも云う)は文語調で書かれてはいますが、非常に理論的であり、力学的な説得があり、多くの教歌があり、口伝があり、五行陰陽道のように難解な仏教的理念などが懸かれています。

これらは、自分には非常に面白いものであり、共感を抱き、相当にのめり込みました。この中からいろいろ共感をえたので、「四方山話」の多くがこの伝書をネタにしたものです。

コメント

四巻の書講義と本書とはどういう関係なのでしょうか?
奥義だから、なかなか見ることが出来ないのでしょうが、一度手にとってみることができればと思った次第です。
藤野誠治 | 2018/08/27 05:15
藤野さん、コメントを有難うございます。
 竹林流の流祖竹林坊如成は「日置一篇の射」という弓道書を著し、竹林流を名乗りました。それは非常に簡潔に書かれているので理解が難しいことから、二代目の石堂竹林貞次が五巻編成に改訂し、註釈を加え、このうちの第一巻から第四巻までを内伝として、修行の段階に応じて与え「四巻の書」と呼ばれました。さらに第五巻は外伝として、流派の印可者(免許皆伝)のみに与えられ、これを合わせて、「五巻の書」、あるいは「本書」と呼ばれました。

 「四巻の書講義」とは私の師匠である故魚住文衛範士十段が「弓道誌」に連載で解説した文章をコピーしたものです。
 「本書」は本多流の生弓会がこの五巻の書を出版(非売品)したものです。これらは本来なら同じものですが、尾州系、紀州系、本多流系によって、内容が若干異なります。
櫻井孝 | 2018/08/27 18:29
 「本書」は手元にあり、コピーもありますので、お会いしたときにでもお貸しできます。
また、インターネットは非常に希少な文献でも見られます。
古流武術書「紀州竹林流五巻の書」は吉見順正が弟子に与えた五巻の書(巻物)を写真に写したものと、現代活字に翻訳したものが対比できます。
櫻井孝 | 2018/08/27 19:43
国立国会図書館サーチを利用すれば、希少な書籍も無料でソフトをダウンロードできます。上記「尾州竹林派弓術書」もあります。
櫻井孝 | 2018/08/27 19:59

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