home >  弓道四方山話 > 巻の弐 「地の巻」

2-11 上肩妻肩を地紙に重ねよ

会社に向かう満員電車のなかで、いつものように弓道四方山話のネタを空想していたら、「上肩妻肩を地紙に重ねよ」 と言う古い口伝が突然浮かんできました。
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2-12 続・狙いについて

狙いについてはこれまでいろいろ書いてきましたが、遠的のように遠い場合、あるいは巻き藁のように近い場合の狙いについて書いてみましょう。
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2-13 空中に浮んでいる矢を真っ直ぐに飛ばすこと

弓道の力学的な作用を突き詰めてゆく時、人間の所作と、弓の運動と、矢の運動の3つに分解することができます。今日はこのうちの矢の運動について述べて見ましょう。
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2-14 矢の筈を弦が押し出すこと

離れた後の瞬間に、弦が懸けの弦枕から分離すると、弓の反力が解放されて、弦が戻り矢筈を押し出して、矢が飛び出してゆきます。これは弓の運動です。
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2-15 矢筋方向に飛ばす射法

会において頬付けの位置で、的心方向に向かって、空中に浮かんでいる矢は、矢筋方向に真っ直ぐに飛ばすことができれば、正しく的中するはずです。これは当たり前のことです。
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2-16 弓道における相反性

弓道の修行の簡単そうで、なかなか難しい点として、相反性があげられます。これは、射法訓の前文でも触れているように、弓道の修行は動揺して止まない心と体で行う所作であり、いろいろな要素が微妙に絡み合って変化するので、簡単そうにみえてもなかなか一筋縄では獲得できないように思います。
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2-17 続・高さの狙い

高さの狙い、および左右の狙いについては地の巻にいろいろ書きましたので、重複してしまうかもしれませんが、ここでは狙いの物理的現象と視覚的現象(的付けの高さ)、射技問題について改めて書いてみます。
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2-18 弓の薀蓄(その3)

私は「2−1 弓の薀蓄」において「弓は3の字状に湾曲して」と書きましたが、実は5連アーチの組み合わせであり、上端のアーチは姫反り、下端のアーチは小反りと呼ばれ、逆に反り返って重要な働きがあります。
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2-19 力の働かせ方と骨相筋道について

弓道における力の働かせ方について、一般的に「手の力、腕の力、肘の力、肩の力」と呼ぶことが多いです。例えば「手首の力や腕の力を抜いて、肘の力を働かせなさい」というふうに使われます。しかし、この表現は間違いであると思います。
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2-20 狙いと的中

これまで掲載した狙いに関する記事に図解と補足を加えて体系的にまとめ直しました。
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