home >  弓道四方山話 > 巻の八 「石火の巻」

8-11 ビクリについて

会で、もう一寸頑張ろうとする時、突然ビクリがきます。これは突然のくしゃみと同じように、反射神経のなせる業ですので、容易に止められるものでありません。
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8-12 すぐに引いて、すぐに離す

「すぐに引いて、すぐに離す射」を目指したいと思っています。
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8-13 心の動揺

そもそも弓道の修行はすぐに動揺して収まらない心と体をもって行うものであるので、静止して動かない的を射るだけなのに、なかなか容易ではありません。
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8-14 的に囚われるなとは

弓道の修行において、「的に囚われないように」ということを聞くことがあります。そしてこの言葉の対の言葉として、体が嵌って気力の充実を優先するべきだという考え方を聞くこともあります。確かに、的に拘泥せず、骨法と気を充実させるというとなぜか射品が高いような雰囲気があります。
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8-15 的付けは明確である

「的付けにおけるあいまい性」という弓道の論文をよみました。論文は幾何学的にアプローチし、実験まで行って、理科系的手法で説明しているのですが、自分の考えと一寸違う方向に展開されているので、自分の意見を述べてみます。
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8-16 一分三界ということ

昔の伝書に「一分三界」という言葉があります。解説によれば、一分は3mmの小さい寸法ですが、これを「過去、現世、未来」という広大な世界のようにみて、そのなかの一分に狙いを付けるようにとありました。
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8-17 四つの離れ(切、払、別、券)のこと

伝書(四巻の書)七道 離れの事 の節に四つの離れ(切、払、別、券)が出てきます。
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8-18 矢が浮いて飛ぶのは錯覚です

矢番えの高さを議論するとき、高速度撮影の映像から「矢は飛び出してゆく瞬間に矢摺り籐の位置で2〜3cmほど浮き上がって飛び出してゆく」と云われています。その証拠に矢摺り籐に矢の擦った跡(初心者)をみて納得した気持ちになります。
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8-19 着己着界に入る

「着己着界」(ちゃこちゃっかい)という難解な言葉が「中学集」という伝書の最後にあります。これは題目だけで解説されていませんので、例によって独断と偏見と想像をたくましくして書いてみたいと思います。
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8-20 膠着状態のしがらみ

引き分けから会に至り、じっくり詰め合い、伸び合い、鋭く軽妙な離れを出したいと思っているのですが、実際には会で膠着状態に陥り、緩み・もたれになり、モタモタしているうちにずるっと放れ、不本意な結果となってしまうことがあります。
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