home >  弓道四方山話 > 巻の壱 「天の巻」

1-11 礼記射義・射法訓

弓道教本の原点として、礼記射義があげられています。しかし、礼記は中国の春秋時代、孔子のころの書物のはずです。従ってここで云う射は中国の古代の弓道であり、日本の十文字の弓道ではなく、半身で構え、蒙古弓のように親指で抜く射法の弓と思われます。 このように射法が異なっても、その精神は現代弓道にそのまま当てはめて、通用することに驚きがあります。
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1-12 「即ち、金体白色---」の即ち

射法訓の最後の「即ち、金体白色---」の即ちとは何かを議論しているのをあるHPで見ました。
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1-13 位なりの位とは

射法訓の「金体白色西半月の位なり」の位とは何かを考えてみました。
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1-14 続・位なりの位とは

本書の最後に「八字五位」というのがありましたので、続編とします。
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1-15 円相の構えは幼子を抱くように

取り掛け、弓構え、打ち起こし、大三に至る円相の構えは、「かわいい幼子を優しく抱くように」というイメージがいいと思います。幼い子を抱く時の手つきは、両手の手の平から下腕、上腕までが幼子の体に沿って滑らかに丸く抱えます。また両腕は父母の思いやりと和合であり、子である矢を優しく抱くことによって、素直に育つものであるともいえます。
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1-16 胴造りの大日の曲尺は座禅の心

弓道四方山話で胴造りと言えば、口癖のように「大日の曲尺」ですが、これは座禅の形であることは言うまでも無いことです。取り掛け、弓構えの時の澄ましは座禅の心です。
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1-17 弓道の修行と彫刻の類似性

弓道の修行は粘土の彫像つくりに似ていると思います。
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1-18 ねんねん小坊主とは

1-15に「円相の構えは幼子を抱くように」ということを書きましたが、その続きに「ねんねん小坊主、ねんねこぼうし」の言い伝えがあります。
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1-19 射という字は身を寸とするものなり

星野勘左衛門による伝書の解説を読んでいたら、「射という字は身を寸法の基準にする意味である」というようなことが書いてありました。
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1-20 弓矢を取ること審固なりの審固とは

礼記射義に「弓矢を取ること審固なり」という言葉がありますが、なかなか意味深長で難しい言葉です。相変わらず独断専行で我流の解釈をしてみたいと思います。
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