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3-7 ドーナッツ現象

弓道よもやま話でかっこよく書いているのに、また自分でも一寸良い感じであるのに、ここの所全く当たっていないのが悔しいです。合宿の最後の競射がそうでした。でもそんなに大きく外れるのでなく、枠から5cm位のところに飛んでいます。そうドーナッツ現象と云うのでしょうか。ブリジストンタイヤではいけません、アルミホイールでありたいですね。

これには先ず、弓の反発力と自分の力が近づいて繊細にならねばいけません。強い弓と弱い弓をとっかえひっかえではいけません。次に、絞込みの問題で両手と両肩が的に向かってもっと小さくしなやかにいかなければいけません。力任せにえいやっではいけません。

3番目に精神的なことですが、的の中心を狙うとなぜか不安定になってしまうため、少し外れたところで安住するようないい加減なことではいけません。早気、持たれ、緩みの三病をばちっと押さえ込む位の気力と、力を抜いた自然体ができれば、ドーナッツでなく、芯を狙うことが出来るようになるでしょう。

でも、これはイメトレでなく幻想かも知れませんが、少し気長にやるつもりです。

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