3-6 一寸変わった練習法
1)イメトレの進め。
自分の射のイメージを固めるのが大事です。これはシャドウシューテイングとして以前に書きました。弓も矢も無しで会の形、弦道を繰り返して形をつくります。簡単そうですが、やはり上級者ほどできて、新人は実際に近い形にならず、難しいようです。弓も矢も弦もあると思って、三重十文字、五重十文字を合わせ、狙いを付け、押手も勝手も掛けの角度も、捻り具合も実際のように合わせて下さい。伸び合い詰めあいをしたつもりで、離して下さい。
2)紐、ゴム弓
離れ口のスローモーション練習には紐や、ゴム弓を使った練習が良いと思います。素直なきれいな四部の離れが出せることを保証します。緩み離れで困っている人はもう1度確認してみてください。ゴム弓は初心者だけのものではありません。
3)足を閉じて引く
これは足踏みと胴造りの確認のため、足を閉じたまま引いて離してみる方法です。胴が前後左右に架からなくするためのチェックに良いです。縦筋の確認もできます。
4)押手だけの半身
巻き藁において、手の内を確認するため、大三までは通常どおりにし、引き分けでは勝手を引かず顔の位置で口割りまで下ろし、離してみます。力がかからないので、爪揃い、中押し、親指の効かし、小指の締め、弓返りの練習ができます。
5)押手の手の内
巻き藁で、押し手は親指と小指の2本だけにして人差指から薬指までの3本を延ばしたまま通常どおり会まで引き、離れをだしてみます。手の内の緩みを防ぐ練習。少し怖いですが、弓を落とさずきちっと押せれば、OK。
6)勝手だけの半身
「押手だけの練習法」の逆で、勝手の使い方の練習。巻き藁で通常どおり打ち起し、大三を取らず押し手はそのまま口まで下げ、勝手だけで半身の会を作ります。矢口、筈こぼれの確認、矢のコントロールを確認して離してみます。離れ口の引っかかりの確認が出来ます。グーの離れの練習。
7)筈こぼれ、矢口開きをやってみる
わざと筈こぼれ、矢口開きをやってみて、原因を確認します。大三で筈こぼれを起こしてみます。引き分けで矢口を開けて見ます。原因が判れば、次に弦を上下逆にし仕掛け無しで引き、離してみます。少し怖いかもしれませんが、ここまでできれば筈こぼれはこわくありません。
以上は相当大胆な練習法ばかりですが、お悩みの方はこっそり試してみては如何でしょう。
櫻井 孝 | 2001/09/03 月 00:00 | comments (0)
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