7-8 楔について
1つは隙間をぴったりと埋めて締める楔であり、詰めあいのときに両肘、両肩の関節を固定する意味に用います。
お祭りのお神輿を組み立てる時、建築物を決める時、あるいは鳥居の柱と梁の交点に用いるように非常によく締まるものです。
もう1つは石垣などの大石を割るのに用いる楔です。硬い巨大な大石が小さな楔を打ち込むことで、バシッと割れます。会の詰めあいで大石のようにどっしりとした状態から、胸を割って離れを誘発する意味に用います。「五部の詰め」のうちの中心を割れば、両拳両肩が同時に離れる、理想の離れ「四部の離れ」となります。
このとき鉄石相克して火いずること急なりの意味がよく判ると思います。
櫻井 孝 | 2001/09/03 月 00:00 | comments (0)
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