home >  弓道四方山話 > 巻の拾弐 「文の巻」

12-21 「礼記射義」の解説

これまでにも、同志社大学弓道部の古い師範である小林治道の「竹林射法七道」(昭和6年出版)については文の巻(12−13、15、16)に紹介しましたが、その本の巻末に「礼記射義篇抄解」があり、実に味わいのある文章なので、その趣旨を現代風に訳してみます。
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12-22 「射法本紀」概略

土岐の徳田先生から「射法本紀詳解」という貴重な文献を頂きました。

原文である「射法本紀」は聖徳太子の御撰によると言い伝えられた非常に古い書ですが、これに本多流流祖の本多利実先生が解説を加えたものが「射法本紀略解」です。
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12-23 弓に関する神話〜竹林流伝書「灌頂の巻」から

竹林派の伝書の第五巻「灌頂の巻」に弓に関する神話があります。古い文体ですが面白いので、少し現代風に解釈・紹介します。

まず、伝書の概略ですが、竹林流の流祖・竹林坊如成は伊賀日置の弓術書を西暦1550年受け継ぎ、「一遍の射」と云う弓術書を著しました。この竹林坊が書いた本文は極めて簡潔であり意味深長であり、解釈が難しいので、二代目・石堂竹林貞次はこの書を五巻構成に別けて編集し、註釈を加えて認許を与える伝書としました。
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