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【昭和33年〜】弓道場拡張工事を経て戦後の黄金時代へ

こうして戦績が向上するに伴い、部員の増加により道場が手狭となり、学校の理解ある援助で昭和33年に五人立ちが出来るよう間口一間(約1.8メートル)を拡張する工事が行われた。

続いて昭和37年には道場内で巻藁練習が出来るよう北に三間(約13.5坪)拡張する工事も行われた。その甲斐あってか、高校は昭和40年大塚正博・宮村博・奥田輝夫君(高19回卒)のメンバーで県総体に優勝した。

さらに、この昭和40年から東海中学は戦後の黄金時代に突入することとなる。

まず昭和40年は山口博文・佐藤和郎・星野卓司・大橋偉郎・木村博君らが50射30中で4年ぶりに中学県大会優勝杯を獲得。翌41年は寺尾八史・田島治・桑原茂樹・中川均・古橋博君らが50射34中を出しながらも2本差で準優勝となったが、昭和42年は太田隆・森昭義・大塚隆信・山田順・渡辺義之君らが 50射39中の最高新記録で優勝した。

続いて、昭和43年吉出勝弘・穂刈泰男・田口嘉孝・杉田真哉・宮地育郎君らが50射33中、昭和44年坪井英之・山口直樹・神野資生・篠田公之・石黒俊太郎君らが50射34中、昭和45年岡田温・小野道寛・大橋康元・増田進・小田切慎平・磯部友彦・野村朋永君らが50射33中し4連覇を成し遂げた。

また、毎年9月に愛知県体育館で開催される中日本弓道近的選手権大会高校の部に、東海中学が特別に許されて東海学園の名で出場し、昭和43年に吉田勝弘・佐藤英作・杉田信哉君らのチームが見事に優勝旗を獲得し東海弓道部の評価を高めた。

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