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【昭和28年〜】第1回愛知県中学校弓道大会優勝を皮切りに

そして昭和28年12月愛知県中学校弓道大会(中学県大会)が初めて開催されるや第1回の優勝を飾り、高校弓道部も同年第1回愛知県高等学校弓道選手権大会で優勝した。

この年の中学3年生は高羽隆・浅野治・竹村公男・高橋虎雄・村田敏雄・村瀬忠雄君らで部員数・質ともに戦力が揃っていた。

一方、高校の県選手権大会メンバーは関根実・堀当実(高8回卒)・沢井良一・安藤十九二(高7回卒)・増岡錦也(高6回卒)君らであったが、この年には高校1年生に佐藤信明、長谷川隆保君らが加わり戦力が充実し、第8回愛知県民体育大会にも優勝した。この時期に高校弓道部発展の基礎が確立したといえよう。

昭和29年には高羽隆・浅野治・村田敏雄君ら15名が高校1年生となって高校部員数も充実し、昭和30年に続き昭和31年も県総体に優勝した。この年は国民体育大会にも出場し、また県選手権大会にも優勝した。

昭和32年に高校に入学した酒井邦雄・梶田弘君らが中心となって活動するようになると練習の雰囲気刷新を心掛け、道場内に一段と真剣味が増した。この年は国民体育大会に出場し伊藤辰次(高11回卒)・酒井邦雄・梶田弘(高12回卒)が遠的競技で四位に入賞し、例年秋の県民大会にも優勝した。

昭和33年には藤谷毅・千田勲・山田彰一・水谷義裕・芝原育三君などが高校1年生に加わり、充実したメンバーで活躍し県総体に優勝。昭和36年には小野昭憲・梅田克一・柏木功・稲川幸三君・櫻井孝君など質量ともに強力な部員が揃い、秋の県民大会での優勝、翌昭和37年愛知県高校選手権大会での団体・個人優勝を成し遂げ、名古屋市民大会では優勝・準優勝のワンツーフィニッシュを飾った。

かたや中学校は、中学県大会で昭和32年に千田勲・芝原育三・増岡弘之・海老沢立志・藤谷毅・小松勇吉君らの奮闘で50射33中で優勝。昭和34年は伊勢湾台風の影響で中止となったが、翌35年は石田芳弘・長谷川俊二・高木弘巳・沖幸弘・浅野孝司君らが50射35中で優勝し、続いて昭和36年竹内淳・後藤正憲・松本哲男・沖幸弘・高木弘巳君らは50射29中・射詰め3回で2年連続優勝を違成した。

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