home >  弓道四方山話 > 巻の五 「母の巻」

5-15 私の弓と懸け

sakurai_seiho25.jpg

写真の弓は小山弓具店の清芳です。これはひごと外竹、内竹の間にカーボンが入っているハイブリッドタイプの竹弓です。私は17、19、23、25キロの4本の弓(一橙斎、大庵清心、清芳、清芳)を所有していています。普段は少し強すぎますが23キロで練習し、25キロは家でトレーニングに使っています。籐は平籐にしています。

右の黒色(濃紺)の懸け(弓懸け、弽、ユガケ)は27年前に長谷川弓具店で購入したもので、袖はとても柔らかいのですが、帽子は硬くしっかりしています。指は短めで、手にぴったりです。小紐は諸懸けのように帽子に懸けるように細いものが付いています。

sakurai_yugake.jpg

弦枕は自分で腹革をめくって10mmの位置で一文字に修正してあります。朝嵐のつもりです。親指の頭は、磨り減ってきたので、印伝の皮をはってあります。

左の茶色の懸けは去年(2002年)長谷川弓具店で購入したものです。これも袖は柔らかく、帽子は硬く、手にぴったりです。

しかし、「朝嵐の懸け」として書いたように、大筋違いになっていて手首に力が入ってしまうので、自分で腹革をめくって弦枕を18mmの位置で一文字に修正したものです。これは朝嵐というより折り目に近く、一寸やりすぎの感じです。最初よりは慣れて来ましたが、黒色の懸けほどはしっくりこないので家で素引き用に使っています。

コメント

この記事へのコメントはこちらのフォームから送信してください

記事カテゴリ
最近のコメント
recommend
小笠原流 流鏑馬

小笠原流 流鏑馬 | 小笠原流が各地の神社で奉仕する流鏑馬を網羅した写真集。各地それぞれの行事の特徴や装束が美しい写真で解説される。観覧者が通常見ることのない稽古の様子や小笠原流の歴史についても書かれており読み物としても興味深い。数百年の時を経て継承されてきた古流の現在を記録し後世に残すという意味で資料としての価値は高い。

小笠原流弓と礼のこころ

小笠原流弓と礼のこころ | 小笠原流宗家(弓馬術礼法小笠原教場三十一世小笠原清忠)著。一子相伝800年の小笠原流の歴史や稽古法などについては40年程前に先代宗家の著した書があるが、本書では加えて武家社会終焉以来の「家業を生業とせず」という家訓を守ること、そしてこの平成の世で礼法のみならず弓馬術の流儀を守ることへの矜恃が綴られる。

弓の道 正法流入門―武道としての弓道技術教本

弓の道 正法流入門―武道としての弓道技術教本 | のうあん先生こと正法流吉田能安先生の教えを門人達が記録した書籍。のうあん先生は古流出身ではないが、古流を深く研究した上で現代正面射法を極めた人といえる。射法についての解説はもちろんのこと、伝説の兜射貫きや裏芸といわれる管矢についての記述も読み応えがある。

著者プロフィール
過去の記事
others
東海弓道倶楽部