5-1 懸けの基本
今のような堅懸けとなったのは、江戸時代に三十三間堂の通し矢が盛んになった頃、強い弓を、数多く、楽に引き、離れやすくするために改良されたものであり、現在の弱い弓であれば、グローブ型でも十分なはずです。したがって、合理的に改良された反面、うまく使いこなさないと、かえって難しいユガケとなっています。
懸けの基本はあくまでも素手にあると思います。ただそれでは指の皮がかわいそうなので、柔らかい鹿皮を使うのです。
教本4巻の福原先生の手の内、懸けの手の内の写真による解説はすばらしいです。いかにも無理のない離れが出せそうな形だと思いませんか。
ぜひ読んで頂きたいと思います。一文字、あるいは十文字の親指の働きを形で感じて欲しいと思います。
櫻井 孝 | 2001/09/03 月 00:00 | comments (0)
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