1 日置流竹林派とは
私の学んだ流派は尾州竹林流と云います。これは日置弾正の弟の日置弥左衛門(伊賀日置)の流れから、江戸時代の初めに僧籍である石堂竹林坊如成が四巻の書を伝えて、日置流竹林派と呼ばれました。さらに竹林派の高弟が正統竹林派、尾州竹林派、紀州竹林派に分かれましたが、射法、奥義は同一のものであり、ともに三十三間堂の通し矢で有名です。
とはいえ、そもそも日置流の流祖である日置弾正が実在したのかどうかも意見が分かれるところなので、竹林派の道統も諸説あって定かではないそうです。そういったことも含めて、竹林派は日置流といっても他派とは一線を画す射法であり、独立した流派のごとく竹林流とも呼ばれています。
峯 茂康 | 2004/03/23 火 00:00 | comments (0)
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