3 まずは弓の稽古
なにはともあれ、まずは弓の稽古です。射場は、太閤秀吉の命により千利休が作り上げた大和三庭園のひとつ「群芳園」を通り抜け、崖っぷちの急斜面を下ったところにあります。この斜面の足下はかなり悪く、薄暗くなったら谷底に転げ落ちそうです。
射場はなかなか立派で、静かな竹林に囲まれた矢道は芝ではなく苔が覆い、今にも髭面の竹林坊がぬっと出てきそうです。3人立なら余裕を持って行射できる広さです。お手洗いも射場屋内にあります。
しかし、残念なことに安土はカチカチに固まった赤土で、岸田先生自慢の則武篦の矢では歯が立ちそうになく、藤谷氏のスペアの矢を借りての稽古となりました。竹林院で稽古をしようとお考えの方は、あまり上等な矢はお持ちにならない方が無難です。
また、射場は山の斜面に建てられているため、矢道の御前側5分の1ほどは傾斜地の上に板を渡してあるだけなので、うっかり歩くと板を踏み抜きそうで危険です。
峯 茂康 | 2004/03/23 火 00:00 | comments (0)
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