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多度大社流鏑馬祭 その3

多度2004社頭の儀
▲社頭の儀:行事執行に先立ち神拝

奉納行事は社頭での神拝から始まります。神護を感謝して日頃の技術錬磨の成果の照覧を願うのです。

多度2004五色布の幣を捧げる.jpg
▲五色布の幣を捧げる

多度2004交替して五色布の幣を捧げる
▲3人の騎射射手が交代で幣を振る

神拝が終わると騎射射手は笠と箙を着けて身支度を整え、列立てをして馬場入します。射手が馬場元に到着し、各的立役が的を立て終わると準備完了です。馬場元役と馬場末役が馬場の両端で向かい合い、扇を振って安全確認の合図を送ります。

この合図扇が済むと、一の射手が「揚扇(あげおうぎ)の儀」を行います。右手で開いた扇を持ち、笠の端を左・右・左とつくろいます。そして扇を前方高く投げ上げると同時に馬を走らせます。

多度2004射手が来た
多度2004射手が通り過ぎた
▲あっという間に目の前を通り過ぎ(射手の行縢しか撮れない)あまりの早技に呆然とする観衆

あっという間に二つの的を射抜き、三の的の前でカメラを構えていた私の前を馬は通り過ぎました。時速50キロは結構速いです。

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