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【昭和27年〜】弓道場の再建

大正末から昭和初め頃に活躍したOBらが弓矢などを弓道部に寄附するかたわら、学校に弓道場再建を働きかけた。

当時の中学校長村瀬先生の配慮も大きく、昭和27年秋にはかつての弓道場跡に間口三間半、奥行三間の弓道場が建てられ、名古屋市内外の弓道関係者を招いて盛大な道場開きを行った。愛知県の学校中で戦後最も早く出来た弓道場であった。

詫間七郎教士やOBの榎本良平・富坂喜代造・山田弾六・山本徳良・森長久氏ら諸先生が、順次にそれぞれ数年ずつ(中には十数年にわたって)弓道部へ指導に来られ、部員も熱心に練習した結果射技も上達していった。こうして学校弓道の名門として戦前からの輝かしい伝統が引き継がれ、戦後の発展充実がスタートしたのである。

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