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【昭和5年〜】悲願の道場完成

同年、当時20才前後の若きOBであった織田信一・水野勇・山中庄一・山本徳良・安藤政次君らの発案で学校に弓道場の建設を計画したところ、広瀬先生の「OBたちが募金したと同額を出してやろう」との言葉が大いに励みとなり、道場建設費の半分は若きOBが、そしてあと半分強を広瀬先生の寄附により約20 坪の道場を完成させた。

学校当局もその若き卒業生たちの快挙を評価され、石塚校長及び弓術部生みの親であった鈴木真順教頭の支援もあり、昭和5年9月7日東海弓道部育ての親ともいうべき広瀬実光範士の礼射によって道場開きが行われた。さらに、道場開きの祝賀会として中等学校・女学校の招待弓道大会を盛大に開催した。(このときの優勝校は県立第一高等女学校であった)

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