home >  弓道四方山話 > 巻の参 「修学の巻」

3-1 規範、規矩、曲尺

弓道用語に曲尺と云う云葉が良く出てきます。これは決して曲がった定規と云う意味ではありません、大工さんが使うカネ尺、すなわち直角定規のことであり、物事の基準、規範、標準と云う意味に使います。

例えば、「目当てに用いる墨指しの曲尺」と云うのは、「正しく狙いを付けるための方法として、大工さんが使う墨糸のように的から目で糸を引いて足踏みを開くのを墨差しの基準と云います。」この他にも、五重十文字や弓道八節のポイントなどについて、多くの基準があります。

コメント

この記事へのコメントはこちらのフォームから送信してください

小笠原流 流鏑馬

小笠原流 流鏑馬 | 小笠原流が各地の神社で奉仕する流鏑馬を網羅した写真集。各地それぞれの行事の特徴や装束が美しい写真で解説される。観覧者が通常見ることのない稽古の様子や小笠原流の歴史についても書かれており読み物としても興味深い。数百年の時を経て継承されてきた古流の現在を記録し後世に残すという意味で資料としての価値は高い。

小笠原流弓と礼のこころ

小笠原流弓と礼のこころ | 小笠原流宗家(弓馬術礼法小笠原教場三十一世小笠原清忠)著。一子相伝800年の小笠原流の歴史や稽古法などについては40年程前に先代宗家の著した書があるが、本書では加えて武家社会終焉以来の「家業を生業とせず」という家訓を守ること、そしてこの平成の世で礼法のみならず弓馬術の流儀を守ることへの矜恃が綴られる。

弓の道 正法流入門―武道としての弓道技術教本

弓の道 正法流入門―武道としての弓道技術教本 | のうあん先生こと正法流吉田能安先生の教えを門人達が記録した書籍。のうあん先生は古流出身ではないが、古流を深く研究した上で現代正面射法を極めた人といえる。射法についての解説はもちろんのこと、伝説の兜射貫きや裏芸といわれる管矢についての記述も読み応えがある。

記事カテゴリ
最近のコメント
著者プロフィール
過去の記事
others
東海弓道倶楽部