手袋考5「銅型」

2016/10/06 木 22:04
峯 茂康


ここに銅型という語そのものは出てきませんが、吉田大内蔵が帽子に入れていたのは薄い銅(銅板?)だと書かれています。いわゆる革固めとか半固めと呼ばれる革製の帽子に金属製の補強材を追加したということでしょうか。いずれにしても堂型=銅型=帽子に入れた薄い銅だと考えて良さそうです。

以上から堅帽子四ッガケの発生過程を整理してみます。



さて、この角入になる前の銅型とはどんなものだったのでしょうか。これについては全く手がかりがありませんが、親指腹に保護インサートとして銅板を当てたと考えるのが自然です。そこで、以前「手袋考3」として紹介した歩射用手袋の親指に保護インサートを仕込んで試してみました。

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