手袋考6「強弓」

2016/10/06 木 22:04
峯 茂康


よく「今の人の弓は弱い」「昔の人は強弓を弩いた」と言われますが、果たして昔はどれほどの弓力だったのでしょうか。

徳川蓬左文庫蔵「星野勘左衛門指矢の書」によれば、尾州竹林流の星野勘左衛門が京都三十三間堂で8000本を射通したときの弓は六分七〜八厘(握り上部の厚さ)で「四貫三百匁(約十六kg)の重りを弦にかけ一尺九寸開く」と伝えられていて、これは「二尺八寸の矢束で推定二五〜二八kgの強さとなる」と魚住文衛先生の著述にあります。

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