7-32 十文字射法について その2 〜三重十文字のこと〜

2016/01/01 金 00:00
櫻井 孝


「妻肩(めかた)と上肩(うわかた)を地縄に重ねよ」と云う教えがあります。地縄と云うのは建物を建てるときの測量に使う張糸であり、的から地縄のように真っ直ぐに引いた足踏みを云います。妻肩とは両腰骨のことで、上肩は両肩のことです。

つまり、「両腰の線と両肩の線を足踏みの線上に重ねる」ことであり、縦軸(重心軸)と合わせて三重十文字と云います。これは誰でも頭で理解できる極めて単純な基準ですが、弓の力がかかってくると弓に押され弦に戻され、それらに負けまいとして頑張ると体が歪んで十文字を保持するのが難しくなります。

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