7-29 会の形(その5へのコメントに応える)

2009/07/05 日 22:56
櫻井 孝



6.「引き分けの中盤から両肩をしっかり巻き込む」のは大事なところです。打ち起こしでは肩甲骨が大きく開くので両肩が上がり、下げることはできません。大三に受け渡すと弓手の肩は下げられますが、妻手の肩はまだ上がったままであり、「引き分けの中盤」になって両肩を下げることが出来るようになります。多くの射手は大三で弓手の肩だけを入れて「押して引く」ので、両肩の線が崩れ易くなりますが、ここで左肩だけでなく両肩を考えていればOKなのです。ただ、私は「しっかり巻き込む」のではなく「両肩をストンと落したまま」で良いと考えています。それは力みを生じさせたくないからです。

最後に「先生の指導」についてですが、先生方は両肩の納め(三重十文字)を最重要点として見ていると思います。関谷様の場合、先生がそれを「教えない」のは恐らく両肩の詰め、射形が正しい状態にあるためと思います。初段程度までは迷わず教えのとおり指導を受ければ良いのですが、相応の段階になれば、教えの内容を自分で理解し、試行錯誤し、取捨選択して身に着けて行くことが必要になると思います。これは1−14に書きましたので、参照ください。

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