12-18 アメリカ、欧州の竹林派弓道

2007/01/22 月 20:24
櫻井 孝



京都の弓師である先代(20代)柴田勘十郎先生は娘婿に21代の家督を譲って、アメリカに移住して、弓道の指導をして組織を作り上げ、それが全米各地および欧州各国に支部を持つ大きな組織に発展したものでした。全虎弓道会(All Tiger Kyudo Groups)を参照ください。

第18代の柴田勘十郎が小林治道とともに関口源太先生に尾州竹林流(星野派)を学び、体勇社弓道場を京都で立ち上げました。柴田勘十郎20代は19代のもとで修行したので、この組織も尾州竹林流の射法にもとづく流派です。

しかし、これは日本から離れて柴田先生が立ち上げた道場ですので、日本弓道連盟とも尾州竹林流(徳風会:魚住一郎会長)とも交流が少なく、独立した弓道組織の色彩が強くなっていると思われます。

むかし、日本弓道連盟の以前に「武徳会」という弓道組織が作られたのですが、各流派が独自の射法の特徴、優位性を主張しあって、なかなか纏まり難かったと聞きました。

日本弓道連盟はその点に配慮して、各流派の特徴は残しながら尊重しあい、協調しあって一緒に競技ができるように統一した弓道組織として立ち上げられたものです。

日本弓道の普及発展という点では、全虎弓道会には非常に大きな功績とアドバンテージがあると思われるのですが、アメリカ弓道連盟が国際弓道連盟のもとに組織化されましたので、お互いに尊敬し協調しあって発展してゆくのが望まれます。

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