骨折後7ヶ月で完治

2006/12/31 日 11:20
峯 茂康


最後に仰向け寝ストレッチですが、これは寝るときになるべく頭の後で指を組んで仰向けになるだけです。痛い方の肩は開きませんから肘が布団や枕に付きませんが、辛抱してじっとしていると次第に肘が降りてきます。

これらのストレッチを起床・就寝時や仕事の合間の休憩時間等に毎日やるとかなり効果的です。

この時点で素引きの方も17キロの弓になんとか肩が入るようになってきていましたし、恐る恐る15キロの弓で巻藁を試してみたらなんとか引けました。まあ、引けたといっても矢を番えて離せたというだけで、弓に振り回されてるようなものです。

射形も左の肩が上がって、押手は弓を受け止めるのが精一杯という情けない姿です。このていたらくだと、二三本で離れが出なくなります。無理矢理勝手で離そうとしてもダメです。押手がグラグラし始めると、勝手は無意識に弦にしがみついて指が開かなくなります。改めて離れは押手が大切なんだと痛感しました。

ただ、学生時代に左手上腕骨を骨折したときには離れの瞬間無意識に押手が縮んで往生しましたが、今回は取り敢えず押し切れてはいるようです。

離れで押し切れずに弓力を受け止めてしまうとガツンと衝撃がきますが、これが骨折に相当堪えて痛いので余計に押手が逃げるようになります。悪循環ですね。もう、こうなると弦がバンバン切れます。新品のケプラーの太い弦が面白いように切れます。今回は弦が切れたりはしないので、学生時代の骨折よりは軽傷だということでしょう。

さて、その後も毎月1回レントゲンを撮って診察を受けました。素人目には骨に変化は見られませんが、医師からは順調に回復しているとの所見。そして、やっと9月末に最後の診察になりました。

いつものようにレントゲンを撮って、さらにもう一度MRIで腱まわりの炎症の退き具合を確認して完治と診断されました。ただ違和感は全くなくなったわけではなく、左肩も随分下がるようになりましたが巻藁で稽古しても今一つしっくりこない感じです。ゴリゴリポキポキ音がするのもそのままです。

それでも、10月に入ったら17キロと20キロの弓を交互に引くことができるまでになりました。20キロを引き続けてくたびれると17キロに換えて、またしばらく引いたら20キロに換えてという具合です。この調子で10月末には愛知県護国神社奉納大的式の射手も無事務めることができました。

これで一安心して、残った違和感はゆっくりとしか回復しないのだろうから気にせずにおこうという気分になれました。

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