歩射免許訂正

2005/12/01 木 00:00
峯 茂康



その後、私は宗家や若先生や諸先輩方に行事の折りに少しずつお尋ねして当流について勉強してきましたが、自身が免許を頂いたり免許について教えて頂く機会には恵まれませんでしたので、免許順のような基礎知識は書籍から補充しておりました。(ことさら免許のことを自分からお尋ねするのは不躾な気がしたので)

小笠原流の免許の稿に掲載した免許順は、一張弓を許された高弟である斎藤直芳氏の著書(弓道講座及び現代弓道講座)に記載されていたものです。これを読んだとき、私が以前拝見した先輩の免許証ではユガケの免許が全て済んでから塗弓の免許へ上がるようになっていたのではないかと首を傾げましたが、私の記憶違いだろうと思って斎藤氏の記されたままを掲載しました。

ただ、暫く前の同門会誌「糺法」に掲載された当流道具解説では三品籐弓が「歩射弓5番目の許し弓」と書かれていて、どうも腑に落ちないなあとも思っていましたが、やっと今回のご指摘もあって、先代宗家発行の免許証には三品籐弓は二本継指よりも格上に印刷されていることが確認できました。

斎藤直芳氏は先々代(29世)宗家のお弟子さんですから、先代宗家が免許順を改められたのでしょうか。当流の長い歴史の間には時代や社会情勢に応じた変化が免許にもあったようですから、珍しいことではないのかも知れません。機会があれば宗家にお尋ねしようと思っています。

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