歩射免許訂正

2005/12/01 木 00:00
峯 茂康



少し言い訳をすると、今年(平成17年)の2月に不注意で左肩を骨折してしまい、ずっと養生とリハビリを続けていました。これについては稿を改めて書くつもりです。ひょっとしたら肩の故障で難儀している弓引きの人達の参考になるのではと思っています。

さて、多度大社流鏑馬祭その6の稿で予告した騎射技術の概要に関するまとめを書く前に、歩射の免許について訂正しておかねばなりません。小笠原流の免許の稿を御覧になった同門(埼玉県南部支部)の先輩から「紫二本継指ユガケ免許と三品籐弓免許の順序が逆である」と指摘を頂きました。確認したところ、ご指摘の通り現在は三品籐弓の方が紫二本継指よりも格上です。訂正致します。ご指摘有り難うございました。

実は、昨年私は二本継指の許しを頂戴しました。27歳で同門会に入り40歳で二本継指ユガケの免許を頂くとは、まさに「三年寝太郎」に相応しい遅々とした歩みぶりです。なんとも自分らしいなあと感無量です。

10年以上前、愛知同門会の先輩達に紫紐から重籐弓まで順に許しが印刷された小さな冊子のような免許証を見せて頂いたことがあります。列記された許しの下には免許年月日が書き込まれるようになっていました。しかし私が昨年頂いたのは冊子型免許証ではない免許状で、そこには免許順が書かれていませんでした。

著者プロフィールにも記しましたが、私は平成4年に名古屋の同門会に誘って頂きました。ご存じのように丁度先代宗家が逝去された年です。暫くして兄弟子達のところへ先代宗家存命中に申請していた免許が届きました。ご逝去前後の混乱で遅くなったとのこと。

このときに私の中学高校弓道部時代の一年後輩が二本継指を許されました。彼は私より少し早く入門していましたので門人としては先輩ですが、許しを頂いたことではっきりと格が上になりました。これを御覧になった愛知同門会幹部の方々が、峯についても許しを頂けるように早めに取立(申請)の準備をしようと言って下さいました。

過分なご配慮に恐縮しつつ喜んだのも束の間、その後すぐ愛知同門会山田会長が先代宗家を追うように亡くなり、さらに同門会本部の運営方法の見直しが重なった等々で、私の取立については立ち消えとなりました。

今思えば当流のことを何も知らないのに形ばかりの免許を頂くことにならず良かったわけですが、入門のタイミングが随分と悪かったものだと苦笑しています。

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