12-2 好きな云葉、朝嵐の歌

2001/09/03 月 00:00
櫻井 孝



私は、「清清しい朝風が松林の中を拭きぬける時、目には見えないが、さわさわと涼しげな風がしみじみと感じる。」と解釈しましたが、歌のもう一つの意味は「朝嵐のすさまじいほどの風にも松の梢は悠々としているように、射においても最上の芸は如何にすさまじく伸び合い詰めあいをしていても、森々と染み渡るように、悠々としているものだ。」と云う解釈だそうです。

ところが、浦上博子先生の「型の完成に向かって」を読んだら、日置流では「朝嵐」と云うのは、取り掛けの方法の秘伝であると全く別のことが書かれていました。

一文字の取り懸けの指使いの何が朝嵐かは良くわかりませんが、教え方が悪いと昼嵐、夕嵐になると云うような記述でした。

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