[2] 7-20 唯矢束、わがままな矢束

Comments


齊藤昌之
2015/05/14 11:20
櫻井様
ありがとうございました。「四巻の書 講義」「弓道概論」に関しては道場書庫にある古い弓道誌を探してみます。「現代弓道講座」も道場に揃っていますので見てみます。当道場の古い先生方は生弓会の会員の方も多いので、「本書」に関しては持っておられる方もいる筈ですので聞いてみます。その他非売本は、縁があれば手に入るでしょう。
弓道に限らず、武道の伝書等は、いかようにもとれる書き方であったり、櫻井様のおっしゃるとおり、肝心なところが口伝であったりと、読み解くのがとても難しいです。流派弓道にも大変興味がありますので、機会があれば学びたいと思います。
櫻井孝
2015/05/12 17:55
誤字がありました。
「知事見て」→「縮じみて」の変換間違いです。
櫻井孝
2015/05/12 17:46
 続きです。
6.「尾州竹林流四巻の書注釈」富田常正著 非売品 15頁、31頁
7.「四巻の書ー弓道の原点」Internet版「四巻の書:竹の階段」

 1、4、5では魚住先生は教本と異なるとしながらも、「真の矢束」は教本の「引かぬ矢束」と同義であるとし、唯矢束は未熟なものであると書いています。
2.の武道全集は星野勘左衛門の解説であり、「引く矢束は五部の詰に付て見れば短き故、引くべき矢束なり。引かぬ矢束は骨相筋道に付けて引き過ぎた矢束故に、切って射させるところなり。只矢束は我儘なる(我が骨格のままの)矢束の事なり。射と云う字は身の寸と書きて、骨相筋道の正直な寸法を基準にせよとなり。と書いている。
3.の「本書」(五巻の書)では78頁に 「引く矢束は初心の時なるべく大きく十分引きつけて、射させることを言い、引かぬ矢束とは五部の詰めの規矩未だ定まらぬゆえに知事見て十分に至らざるを云うなり。只矢束は五部の詰めの規矩に叶い、長短なく定まり、骨法たけにて過不足なき生来の矢束に納まる所を云う。と書いています。
7.の書物はまだ買っていませんが、その草稿がインターネットに「竹の階段」としてあります。四巻の書を原文、解釈、口語文で丁寧に解説していますが、「只矢束は世間の事よ」という原文を紹介するのみで、それ以上の説明はありません。
 以上で補足説明とします。
櫻井孝
2015/05/12 16:51
 斎藤様 コメントを有難うございます。7年で4段を取得し、5段審査に向けて勉強中のご様子は至極順調な上達ぶりと拝見します。正しい理解と信念が正しく真っ直ぐな(正直な)射を身に付けることができます。そうでないとすぐに悪癖が身に付き、遠回りしてそれを直すのに大変苦労します。
 さて、ご質問の内容ですが、じつは非常に複雑でややこしいので、詳しくは改めて書きます。審査には教本通りの解釈として下さい。ここでは出典を簡単に列挙することとします。
1.「尾州竹林流 四巻の書 講義」魚住文衛著  非買本 弓道誌 S61.7〜H1.9 の複写 矢束はS62.6の中で教本1巻の説明とは異なり、「真の矢束」という言葉を用いています。
2.武道全集第3巻 尾州竹林流四巻の書 初勘の巻 249頁に記述
3.尾州竹林派弓術書 「本書」本多流生弓会出版 78頁に記述
4.「弓道概論」非買本 弓道誌 H8.4〜H10.5
5.「現代弓道講座」2射法編上 尾州竹林流射法 魚住文衛

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