2006/05/28 日 00:00
櫻井 孝
■ 押手の捻りや角見を働かそうとして、大三や引き分けで手の内を捻り入れると、入りすぎた押手になり、かえって効かなくなってしまいます。また大三でしっかり捻っているのに、引き分けで手の内が滑って効かなくなってしまいます。これは手の内を捻る方向に働かせるのであって、実際に捻り入れてはいけないのです。
■手の内を強くしようとして三本の指を強く握り込んでしまうと、とくに手の小さい人は手の平が密着して、べた押し、下押しとなってしまいます。離れの瞬間に密着した押してはしがんだ押してであり、弓の下側がはねて暴れて弓が返りません。握り込みが強すぎると、離れで弓の回転にブレーキがかかり、角見が効かなくなります。
■これとは逆に、弓は卵を握るように柔らかくしなさいといいますが、離れで緩めてはいけません、卵(弓)を取り落とさないようにがっちりと握る必要があります。武士が戦闘中に弓を落としたら命がありません。
■押手の離れを強くしようとしてスナップを効かせると乱れることがあります。これも働きの方向であって、むやみに手首でこねたり、弓手を振り込んだりすると、かえって効かなくなり乱れます。
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