4-28 中四角の手の裏(内)について

2019/09/19 木 18:00
櫻井 孝



弓手手の裏は中央に居たまま、大指の腹根(角見)を的方向に真直ぐに押し、馬手は大指の腹根に懸けて引き、伸びて心気が満ちる時、弓手も馬手も同じ筋骨の働きにより自ずから発するものです。

射手が南面して射る場合、弓手拳(中指の第二関節)は的方向を指し方位は東団形、親指の下に揃えた三指は南三角、腕首は西半月、人差し指付け根は北円形と云います。この四方に偏らぬように、中央に握る所が中四角です。

この握った手の中に四角に弓の馴れ付く所が、内竹の入り角(角見)であり、大指の腹根の当たる所をよくよく考え見て、正しく真直ぐを鑑(かがみ)と云うことを知るべし。この五方の偏らないことを直というのです。

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