1-25 骨法、あるいは骨相筋道について(其の一)〜正射とは、骨法の射とは〜

2018/02/06 火 19:13
櫻井 孝



すなわち、会が良くも悪くも離れは必ず生じるが、左右が揃うときは活き離れとなり矢勢格別でも、揃わぬ時は死に離れとなり矢は飛ばない。射形が左右の肩関節に嵌って伸び合うときは、作用・反作用の法則により必ず釣り合い、働きの延長線方向に鋭く離れるが、伸び合いが緩むとき、力は不連続となり乱れる

このことから、「骨法は伸び合いを基本とする」ものです。

4.射法八節図解


射法八節図解において、次の二か所の記述に骨法との関連を見つけました。

1)「打ち起こしにおける両腕の角度は約45度である」


次に両上腕は張りを保ったままあまり動かさず、主に両前腕を送って大三に構えるので、上腕の角度も約45度が標準となります。ここで大三が額近くに寄り過ぎると縦引きになり、馬手肱尻が前収まりになりやすく、逆に、遠すぎるときは横引きになり、両肩の線は背面側に反りやすいのです。上腕が約45度の角度であれば、馬手肱尻は回って肩関節に嵌り易いのです。

2)「会における両肩を結ぶ赤い線は矢筋の線と平行である」


ここに「両肩の線を矢に近づける」と註釈がります。こうするとき両肩関節が嵌って骨法に合致します。

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