[2] 手袋考5「銅型」

Comments


櫻井孝
2016/10/17 11:50
 私は全く知りませんでしたが、幕末の紀州(竹林?)の高木正朝「日本古義」という古書を見つけて読み砕き、解説したのは凄いことです。そしてまさにその中に、一昼夜で一万本も引くために発明された角入り堅帽子のユガケを、28mの近的にも用いる射人が少なくないという、風潮に対して「大いに古義を失えり 三つ懸が懸の本容なり 心得るべき第一なり」と言っています。 まさに現代でも称号者の殆どが「四つ懸け」を用いていますが、四つ懸けは弦枕が大筋違いになっていますので、五重十文字の二番目である「懸けの十文字」が難しい。昔の名人たちはこの事を認識して用いていたのに、現代の射人は近的に堂射用の懸けを用いていることを何処まで認識しているか、怪しい限りですね。
櫻井孝
2016/10/14 21:47
 本文で、ユガケといっているのに、特殊漢字の「弽」を用いてしまいました。「弽」は「ユガケ」に読み替えてください。
櫻井孝
2016/10/14 21:41
 峯様 凄い論文です。現代の弽の成立までの歴史的な考察と調査は見事です。その中で、「堂型」と「銅型」との違いについて考察して推論に導き、それを現代のプラスチックで作って見せるところはさすがです。ただ、大作過ぎるので、分析部分と弽の製作を分けて書くほうが読み手には理解しやすいかも知れませんね。

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