鞍の修理

2011/02/15 火 19:08
峯 茂康



今回の修理では鞍を切り組んだときのガタつきをなくし、漆の塗り替えを行います。

和鞍は四つの木製部品を麻紐で締めて連結してあります。馬の首側の部品を前輪(まえわ)、尻側を後輪(しずわ)、それらを前後に繋ぐ部品を居木(いぎ)と呼びます。

各部品には麻紐を通す穴が開いていて、この位置や形を調整することでしっかりと連結できるようになります。先輩の教えに従って慎重に調整します。

image[鞍修理前]

上の写真のように漆を塗り直す前に仮組をしてガタつきの有無を確認します。

作業中に見つけた本体の細かいひび割れや穴も修理して、いよいよ漆を塗り始めます。漆塗りのコツは一度に厚く塗らないことです。薄く塗って乾かし、乾いた塗装面を研ぎ、また塗って乾かしを繰り返します。

今回は一ヶ月ちょっとかけて12〜13回ほど塗り重ねました。

塗っても塗っても納得がいきませんでしたが(初めての修理ということで免じて頂くとして)ここまでとしました。

くたびれました。

[7] <<
comments (0)
-


<< 1-24 「四巻の書」序文 円覚経について
11-17 竹林坊、日置流の故郷探訪 >>
[0] [top]


[Serene Bach 2.24R]