骨折後2ヶ月〜3ヶ月
2006/12/31 日 11:20
峯 茂康
また、そろそろ左肩を動かさないと筋肉が衰えるし関節も硬くなって戻らなくなってしまうとのことなので、日常生活で少しずつ左手を使い始める許可が出ました。
そこで調子に乗って弓の稽古を再開しても良いかと医師に訊いてみたところ、弓を引く動作や身体のどこに力が入るかといったことを質問されてから、無理をしなければ弓を引いても良いという許可が出ました。おお。ダメ元で訊いたのにOKが出るとは!
骨折以来、気分の晴れることがありませんでしたが、やっと腹の底から元気が湧き出てきたのを感じました。よかった、よかった。
と、喜んだのも束の間。実際に素引きをしてみると、たった15キロの弓が肩入れできません。
うーむ。これは大変なことになった。再び心に暗雲が垂れ込めました。そういえば人間の筋肉は2ヶ月使わなければ元の力を殆ど失うと聞いたことがあるような…。
失ったものは仕方ありません。気を取り直して少しずつ取り戻すしかありません。慣れてくるとなんとか肩が入るようになってきましたが、二三度素引きをしただけで鈍痛がして左腕が痺れ、押手の力が抜けていきます。やはり、まだ弓を手にするのは早かったようです。そこで当分は騎射体操だけにすることにしました。
小笠原流の騎射体操というのは騎射の稽古の基本です。馬の鞍に跨った形に腰を落として(鞍ハマリといいます)中腰のまま徒手で弓を引く動作をします。中腰といってもただの中腰ではなくて、股関節をしっかり開きいて一旦上体を水平に前傾させます。相撲の仕切の姿勢とよく似ています。この構えから胸を垂直に起こすようにします。強烈な出尻鳩胸スタイルですね。この体勢で腰の上に人が跨ってきてもビクともしない胴造りとなるように稽古するわけです。これを真剣に10回もやると相当堪えます。
さて、骨折後3ヶ月のレントゲンを撮ったところ骨自体は経過良好でした。シャツや上着を羽織る動作などではかなり痛むことがありますが、1ヶ月前と比較して肩の可動域は随分広がってきたのを感じます。筋肉の強ばりが取れてきたのでしょうか。
ただ、関節内に引っかかり感があって、肩を回す方向によってはポキポキとかボキボキという音がします。これは骨折部分に小さな骨のかけらが残ってしまったことと、関節内の炎症が治まっていないため腫れや癒着があるためだそうです。しかし、炎症が無くなるには最低半年くらいかかるのが普通なので、気にせずリハビリしなさいとのこと。
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