骨折後2週間〜1ヶ月

2006/12/31 日 11:18
峯 茂康



ただ、私の場合は骨折して1ヶ月経っているので、骨折部分には繊維が相当できて再生しかけているはずだから、くっつきかかっているところを無理矢理剥がして固定し直す手術はリスクが大きいということで、このまま慎重に経過を見守ることになりました。

また、腱板断裂の可能性もあると言われて、腱の連続性を診るためにMRI撮影(筋肉は普通のレントゲンでは写らない)も実施しました。

腱板とは、肩周囲の4種類の筋肉(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)の腱が一枚の板のようになって上腕骨にくっついている部位です。この筋肉群はローテーターカフ(回旋筋腱板)とか腱板筋群と総称されます。

腱板は肩を動かしたり安定させたりするたびに周りの骨や筋肉に擦れて摩耗し、使えば使うほど切れ易くなってきます。特に腕を頭より高く上げる動作を繰り返してローテーターカフを擦ったり挟んだりする水泳、テニス、野球といった種目のプレーヤーは腱が断裂したり、付着部位である大結節が剥離骨折したりする可能性が高くなります。

このような腱板断裂や剥離骨折はプレー中に自然に起こることもありますが、肩を永年使って弱っている人は肩の打撲といった外的要因が引き金になって起こることもあります。私の場合はこれに当てはまるのかも知れません。

MRI室のベッドに横たわり、狭い筒型の機械の中へ上半身がベッドごとスッポリ入ると、周りからハンマーでドラム缶を叩くような音が聞こえてきて、それが速くなったり遅くなったりします。技師が教えてくれたところによると、音が速くなったときに撮影をしているのだそうです。聴覚保護のためにクラシック音楽の流れるヘッドホンを被せてくれるのですが、MRIの音がガンガンうるさくて音楽は気休め程度にしか聞こえません。

生まれて初めてMRIを撮りましたが、閉所恐怖症の人はさぞかし辛いだろうなと思いました。私は恐くないと思っていたのに、段々息苦しくなって気持ち悪くなったくらいですから。

幸いMRIで診たところ断裂している腱はありませんでした。問題は剥離骨折だけです。なるべく左手は使わないように、特に左腕を水平以上には上げないように気をつけなさいと指示されました。着替え等でどうしても左腕を上げなければならないときは、左肩の筋肉に力が入らないように右手で左腕を掴んで持ち上げてやるようにします。

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