11-1 流派の系譜
2001/09/03 月 00:00
櫻井 孝
本多利実先生は尾州竹林流から正面打ち起こしに変更しましたが、自ら新しい流派を作ったと言う意識はなく、先生の没後に弟子達が本多流として新しい流派を作り上げたと云われています。
本多先生は竹林流の「四巻の書」を整備、解説され、印刷して近代の弓道として、東大、教育大、学習院などで多くの優秀な後継者を育成したので、本多流の隆盛ばかりでなく、日本弓道連盟の中心となったと思われます。
その結果として尾州竹林流は少数派ですが、四巻の書の教えは本多流を通じて弓道教本のなかに取り入れられて、全国標準になったと思われます。少し言い過ぎかも知れません。
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