8-6 離れはコントロールすべきか否か

2001/09/03 月 00:00
櫻井 孝



しかし、自然に離れを出そうとするとき、まず早気となり、持たれ、取られ、緩みになりやすく、スランプに陥りやすいものです。無念無想の離れが理想ですが、そのような離れは消極的になりがちであり、狂いが生じやすいのです。

むしろ角見を効かせて押し切るように離す、少し荒いくらいの方が的中は結構安定しています。最後の残身までコントロールする離しのほうが、狂いの少ない射となるように思います。

したがって、「夢中と覚醒」で述べたように、修行の途中の段階では、無念夢想の離れでなく、常に覚めた目でコントロールすることが必要と思います。

ゴルフで言えば、「球に当てておしまいでなく、フォロースルーまできちっと取るのが大切」といえます。

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