6-16 大三について

2003/02/17 月 00:00
櫻井 孝



日本弓道の全ての流派の射法はこの大三を如何に自然に、確実にするかにありますが、結局大三の位置、形はほぼ一致しており、それ以降も全て一致しています。

したがって、大三をどうするか、大三に至る過程をどうするかが最も大切なところであり、それ以降のところは、ただレールに沿って行き着く所です。逆に云えば、会からレールに沿って大三まで戻した形を反復して覚えこませると自然に形が決ってくるような感じがします。

大三、即ち三分の二弦を押し、三分の一弓を引くについては、力の配分のことか、引く矢束のことかいろいろ解釈があって何が正しいとは断定できませんが、。これらについては以前に書きました。

訂正:
大三について、射法訓の三分の二・三分の一を「力の配分」と当初考えていましたが、大三の位置の定義を述べたものと考えを変えました。
「心を総体の中央に置き、而して弓手は三分の二の位置に(肘を伸ばして)押し広げ、また馬手は三分の一の位置に(肘を折り畳んで)引き広げ、而して心を納めるとき、これを和合(会)と云い、左右均等に釣り合う」。
(2025/05/01)

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